思い出トランプ / 向田邦子

思い出トランプ (新潮文庫)

これも友だちから薦められて。なんか最近友だちのススメで行動するマシーンと化している私です。ナイスな友だちが多いです。

裏表紙には、「日常生活の中で、誰もがひとつやふたつは持っている弱さや、後ろめたさを、人間の愛しさとして捉えた１３編」と書かれているのですが、コレだとなんとなく宮本輝を連想してしまう。向田邦子はもっとシニカルで鋭いというか、一読してすぐ女の人が書いたとわかる文章。

1発目の「かわうそ」からぞっときてしまいました。1編読むたびに失禁するほどの怖さなのですが、クセになる面白さ。