人生は、海だ。 広く、深く、そしてショッパイ。
いい年して、わがままで自分勝手で図々しいおっさんが小さい頃みんなでノートに書いたような基地的な船に乗りこみ、家族（？）＆ゆかいな仲間たちと共に海を大冒険するのだけど…というお話。
原題：THE LIFE AQUATIC WITH STEVE ZISSOU
監督：ウェス・アンダーソン
製作：ウェス・アンダーソン / バリー・メンデル / スコット・ルーディン
脚本：ウェス・アンダーソン / ノア・ボーンバッハ
音楽：マーク・マザースボウ
少年心と中年の悲哀と家族のフシギと甘酸っぱさがキラキラな映画。ラストのじわ〜っていい涙が出る感じがすごくよかったです。
憎めないおっさんをビル・マーレイが演じています。これがちょーかわゆい。バスローブに海パン姿で銃を撃ちまくるおっさん、スーツに赤ニット帽姿で、少年を肩車しながら赤絨毯を進むおっさん、息子相手に「俺の気に入った女に手出すなって言ったじゃん」て逆ギレするおっさん。みんなかわいすぎます。このひとの奥さんがまた最高にクール。（アンジェリカ・ヒューストン）このくらいつわものじゃないと、こんなやんちゃなおっさんの妻はやってられないですよね…と感心。
音楽も最高。ピコピコな音がポップ＆キッチュな映像に合ってる。何よりセウ・ジョルジが歌うポルトガル語でボサノヴァなデビッド・ボウイ！素敵すぎます。人生ってラヴリー。
★★★★★
