空中庭園 / 角田光代


郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、本当はみんなが秘密をもっていて…。ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見た風景を描く連作家族小説。


おわー。家族ってグロー。と思いました。その家族の中ではすごく必死に思えることが、1歩引いて周りからみるとものすごく陳腐だったり。その家族の中では常識とされていることが、周りから見たら理解不能の特殊性を帯びてたり。あとは家族を相手にすると、妙に想像力を限定されちゃったりとか。家族のフシギがみっちりです。


角田光代は『All Small Things』しか読んだことなかったので、こんな途方に暮れた小説だと思わなかった。