中国行きのスロウ・ボート RMX / 古川日出男


期待以上!村上春樹崇拝者の私としては、目からうろこでした。だって原作よりぐっときちゃったんだもの。また作品自体がまぎれもないRMXかつトリビュートで、音楽の手法を小説に持ち込む古川さんをまたぐっとすきになったのでした。


村上流の「喪失」を継承しながらも、それをエクソダスと捉えているのがすごく素敵。あと本編もさることながら、挿入記事がまたいい味。特に「南回帰線」には飛ばされました。