星の王子さま / サン=テグジュペリ


実は今まで未読。こんなでよくも絵本会社に勤めているもんだ。
星の王子さまについて、知っているキーワードは「星」「王子さま」「バオバブ」とあのイラストだけだったので、長いこと、勝手に話を連想しておりました。全編、王子さまとバオバブの対話。バオバブにこにこぷんに出てくる木のじいさんみたいな感じで、王子さまの邪気はないけど、毒のある質問に、含蓄あふれる人生訓をかます、という話と思っていました。友だちがメロスを馬だと思いこんでいた話を散々あざけっていましたが、いや〜、知らないってコワイ。


さて、星の王子さま
小さい頃、読んでいたら何を思っていたかなあ、と思いました。おとなになった私の感想はひたすら「花と王子とキツネー!!!」です。王子が愛する花が愛らしいのはもちろんのこと、キツネったらまるでないこ(愛犬)ですよ。キツネが言うには「飼いならす=仲良くなる」こと。

あんたがおれを飼いならすと、おれたちはもうおたがいにはなれちゃいられなくなるよ。あんたはおれにとって、この世でたったひとりのひとになるし、おれはあんたにとって、かけがえのないものになるんだよ。


ないこー!!!


ないこと暮らし始めて4年になりますが、あいつはほんとにめんどうくさい子だったのです。犬のくせに猫より気まぐれで、甘ったれのくせに素直に甘えられなくて知らんふりしたりしてました。キツネ曰く、「なかよくするにはしんぼうが大事だよ」。ザッツライト。今では異様に家族思いな子に成長を遂げました。ないこは…(以下略)