テラビシアにかける橋

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この橋を渡れば、またきみに会える
学校にも家にも居場所がない男の子が、翔んでる転校生の女の子と、ふたりの秘密の場所―空想の王国「テラビシア」をつくる。

原題:BRIDGE TO TERABITHIA
監督:ガボア・クスポ
原作:キャサリン・パターソン (国際アンデルセン賞)
脚本:ジェフ・ストックウェル / デヴィッド・パターソン
音楽:アーロン・ジグマ


タイトルから勝手に「戦時下ファンタジーもの」かと思ってた。『パンズ・ラビリンス』的な。マイシスターから薦められてゴー。

いやー、よかったです。泣いた。最初はちょっと引いたあこがれ目線から入り、次に親しい友のような気持ちで泣き、最後は「おとなになったなぁ」という母目線でまた泣きました。もう途中で「たのしい時間におわりがくる」気配がひたひたと迫ってきて、それだけでぐっとせつないきもちになりました。

子役2人の演技がみずみずしくてよかったあ!空想の世界に逃避するだけじゃなくて、「テラビシアではできても、現実の世界ではできないの?」と現実を乗りこなそうとチャレンジしていくところが、高校野球的なさわやかさがあって、こころが洗われました。ふたりは孤立してるという設定なんだけど、「かわいい」「絵がうまい」「足がはやい」なんていう有無をいわせぬスペックのおかげで、ややあこがれ目線で観ちゃいました。なんという凡人ぶり・・・。自分の今までの人生の世渡り感がちょっといやになりました。

涙もろいくせに、映画館で笑ったり泣いたりするのが嫌いなひとをわざと連れていって、泣かしてたのしかったです。キヒヒ。


★★★★