アメリカン・ギャングスター

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けもの道を行く実在の男たちの 容赦なき戦いの人生!
ギャングの運転手から麻薬王にのしあがった男、フランク・ルーカスの興亡記@ハーレム。フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)と彼を追うユダヤ人刑事(ラッセル・クロウ)の2つのユニットのストーリーが、巧妙かつテンポよく展開していきます。

原題:AMERICAN GANGSTER
監督:リドリー・スコット
脚本:スティーヴン・ザイリアン
音楽:マルク・ストライテンフェルト
Based On A True Story.


か・か・かっこいー!!!おもしろかったです。
リドリー・スコット監督作品はあたりハズレが激しいと思ってますが、今回は大当たり。2時間半以上の長尺が、あっというま。「もっとじっくり撮ってほしいなー」と思う場面もいくつかあったけど、サラッと洗練されたセンスがかえってよかったのかなと思いました。話が話だけにもっと重厚になりえたものの、がっつりエンターテインメントでした。

フランク・ルーカスはギャングのイメージとは真逆に、質素で勤勉。信仰に厚く、家族思い。商売道具も産地直送オーガニック。彼を追う刑事リッチー・ロバーツも私生活はめちゃくちゃなのに、職務倫理にドストイック。というところで、己の筋を通す「男の美学」映画だったし、ラストの「漢たちはわかりあった!」感も爽快でした。2人のやりとりも乙。これでマッチョ臭過多だと女子がひくけど、そこは前述のナイス・リドリー・センスで、見やすくまとまっていました。

あとはやっぱりヒップホップファンは1.5倍はたのしめる映画。コモンさん、T.I.さんの出演はもちろん、RZAがかっこよすぎ!後半、RZAのおいしすぎるシーンがあり、手を叩いて喜んでしまいました。
そしてラストのパブリック・エネミー!!!もう「ほわぁぁぁぁぁ!!!」とおもわず拳を握る心境でした。ちょうナイスセンス。


★★★★