スラムドッグ$ミリオネア

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運じゃなく、運命だった。
スラム出身の無学な青年が「クイズ$ミリオネア」で億万長者のチャンスをつかむ。すべての答えの裏側に、インドを疾走する彼の人生があった−。
2008年(第81回)アカデミー賞作品賞/監督賞/脚色賞

原題:SLUMDOG MILLIONAIRE
監督:ダニー・ボイル
脚本:サイモン・ボーフォイ
原作:ヴィカス・スワラップ
音楽:A・R・ラーマン


物語の軸となるラブ・ストーリーは気恥ずかしくなるほどの王道中の王道。まごうことなきエンタテインメント作なのですが、インドの熱気やクイズシーンとの連動、ダニー・ボイルのスタイリッシュな音楽・演出・編集センス、疾走感あふれるカメラワークで絶妙にバランスの取れた、よくできた作品でした。大多数のひとがたのしめて、好評を取れるであろうという作品に仕上がっていました。

ただ時間が経つと、前半の印象しか残らない作品だなあとも思いました。M.I.A.の曲がばっちりハマって、あの猥雑さ、躍動感、生命力が白眉な前半と比べて、プロット上しかたないけれど、後半は凡庸で伏線回収に終始してしまっているかんじがしました。もう1回観るとしたら、前半は観たいけど、後半はもういいや。
特にラブもいいけど、曲がりなりにも実際に苦楽を共にしたお兄ちゃんの扱いはもうちょい重くてもいいんじゃないかと思いました。彼がピュアでいられたのは、お兄ちゃんの果たした役割が大きいと思うので。


★★★