サマーウォーズ

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「つながり」こそが、ボクらの武器。
この夏、親戚が熱い!!
あこがれの先輩に頼まれ、長野の田舎・陣内家に滞在することになった健二。仮想空間に端を発した世界の危機に、健二と陣内家が立ち向かう!

監督:細田守
脚本:奥寺佐渡
音楽:松本晃彦


まさに夏〜〜〜!!っていうエッセンスもりだくさんのエンタテインメントで、とてもよかったです。とにかくこのバランス感覚はスゴイと思いました。子どもからお年寄りまで観てたのしめると思うし、軽やかに楽天的に描かれているけど、根っこがしっかり練られ考えられているから、無責任すぎない。疾走感のあるストーリー展開やアクション、デフォルメされたアニメ的表現と平行して、夏空とか朝方ゆるゆると朝顔がひらいていく様子とか繊細なシーンにもぐっとくる。

インタビューとか読んでも、細田守監督の頭のよさや良識あるひととなりに信頼が置けます。
http://eiga.com/movie/54346/special
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090725_satlab_1.mp3
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090725_satlab_2.mp3

タマフルでも話している、家族や親戚というものを肯定したいという闘志、とか世界の問題は結局は家族の問題に収斂されるのではないか、というテーマは今すごくまっとうなものに思えるし、エヴァでも見られたような「いっしょにごはんを食べる」、「手をつなぐ」といったコミュニケーションの形をだいじに描いているのにも好感がもてる。おばあちゃんに「Yes, You can!」って言ってほしい需要はけっこうあるのかもな〜、なんてことも思いました。

男は外・仮想サイドに攻めていって、女は内・現実を守るっていう役割を自然にこなしつつ、最後は一致団結っていうスムーズさもよかったなあ。女衆がおまんじゅうの相談してるところとか。あ〜、いなかのおばあちゃんってこう!っていう。あのちょっとずれたおおらかさ、すきだなあ。


★★★★