かいじゅうたちのいるところ

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見たことのない世界、忘れてた気持ち
ママとケンカして家をとびだしたマックスは、かいじゅうの島にたどりつき、王さまとなって、みんながしあわせになれる王国をつくろうとするが・・・というおはなし。

原題:WHERE THE WILD THINGS ARE
監督・脚本:スパイク・ジョーンズ
脚本:デイヴ・エガーズ
原作:モーリス・センダック
音楽:カレン・O / カーター・バーウェル


原作も監督もだいすきなので、たのしみにしつつもこわくもあった作品。なにしろスパイク・ジョーンズなので、絵は文句なくすばらしく、うっとりしました。胸がきゅうっとしめつけられるようなうつくしいシーンの数々はすばらしかった。

かいじゅうパートはすきだったな。原作では「かいじゅう」という集団だったかいじゅうたちがそれぞれに個性や表情や悩みをもって、一個人としていきいきと描かれていました。タメなくびょーんと飛んだりする動きもユーモラスでかわいかった。

なので、自分としてもすごーく残念だったのだけど、この作品にのりきれなかったのは主人公マックスくんの造形でした。「こども」の要素がたくさんもりこまれたキャラクターで、そのピースのひとつひとつはキラキラと魅力的なんだけど、トータルで見ると、ひとりのこどもとしてちぐはぐというか。わたしは終始「なんかチガウ」という違和感を感じてしまい、エンドクレジットの歌までそれをひっぱってしまいました。
マックスくんの周りの人間たちに関しても同じで、どういうひとで、なにをおもってそれをしたのか・そう言ったのかがうまく入ってこないというか。。。

この映画がしみてこないなんて、ひととしてなんか欠けてる!?なーんて、途中むだにあせったりしました。


★★★