マチェーテ

f:id:tally:20181227153029j:plain


グラインドハウス』内のフェイク予告編を一本の映画に起こしたやつ。麻薬捜査官マチェーテが大暴れ。

原題:MACHETE
監督・脚本:ロバート・ロドリゲス
脚本:アルヴァロ・ロドリゲス
製作:クエンティン・タランティーノ


周りの評判が良くて、期待して観に行ったんだけど、ロバート・ロドリゲスに対する感触はくつがえらず。鑑後感は『プラネット・テラー』のときとほぼ同じ。なんだろう、"わかってらっしゃる"を頭に納めながら観てしまう感じ。

これはもう相性の問題だと思うのですが、鑑賞中は大笑いしてるのにだんだん上映時間(105分)を長く感じてきてしまったり、あれだけ光るアイデアが大量投下されてるのに結局メインビジュアルしか残らなかったり。だいたい下っぱの死に方があれだけおもしろいんだから、ボスクラスはもっとおもしろく死んでもいいんじゃないか。

で、結局なんとなく信頼できない感じが妙に色濃く残って、映画館をあとにすることになるのです。比べて申し訳ないけど、やっぱりわたしはタランティーノのほうが信頼できるや。今後ロバート・ロドリゲスがどういう路線で撮っていくのかとても興味深いところ。映画媒体じゃないほうが向くんじゃないか、と思ったりするのだけど。
そして、実は女体とかガンとか血しぶきよりもはるかに真に好きなものを彼は隠しているような気がしてならないのです。


★★★