イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

f:id:tally:20181227134126j:plain


この映画は「リアル」であり続けるための、真にリアルな映画だ!
ストリート・アートの追っかけ・ティエリー・グエッタが、ひょんなことからバンクシーさんと交流を深め、アーティスト“Mr. Brainwash”として成り上がるさまを、皮肉とブラックユーモアたっぷりに描く。

原題:EXIT THROUGH THE GIFT SHOP
監督:バンクシー
編集:クリス・キング / トム・フルフォード
音楽:ジェフ・バーロウ / ロニ・サイズ


http://www.frontstyle.com/column/newyork_009.html
あァ、嘆きのバンクシーさん。「スイーツ(笑)」精神で、「アートw」を小気味よく斬って捨てるこの作品。ティエリー・グエッタさんの常軌を逸した情熱の前半から、アーティスト然とした戯言を吐きながら恥も外聞もない作品を量産するようになる後半まで、もれなく笑ってしまうのですが、笑ってばかりもいられない。

だって、平均的かつ一般的なOLであるところのわたしって、まさしくバンクシーさんが警告する「メディアに踊らされる愚民」ってやつだからね。わたしうっかりMBWショー行きかねないもの。さすがにあれだけケバければ「趣味じゃない」って〝THROUGH"できるかもしれないけど、例えば、本の帯に「バンクシー推薦」とかで、Twitterで鬼RTとかされてきたら、乗っかってしまいそう。例えば、一点ものの職人仕事と工場生産の器のちがい、どこまで見抜けるか自信ない。

もうそうなるとこの映画に化かされてるような気になってくる。この映画ってそこまでフレッシュかな?バンクシーの作品群みたいにハートを打ち抜くものがあるかしら??そもそも予備知識なしで見れば、ドキュメンタリーなのかフェイクドキュメンタリーなのかも疑わしいこの作品。一周回って、ほんとはティエリー・グエッタさんが撮ってるんじゃないか、って気すらしてくるのです。

そんななか最後に・・・夢の国パないw!


★★★