スーパー!

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シャラップクライム!
冴えない人生を送ってきたフランクは、最愛の妻をドラッグディーラーに盗られてしまう。正義を生きる支えに「クリムゾンボルト」として目覚めたフランクは、クレイジーな相棒ボルティーとともに自警活動を加速させてゆくが・・・。

原題:SUPER
監督・脚本:ジェームズ・ガン(『ドーン・オブ・ザ・デッド』脚本)
撮影:スティーヴ・ゲイナー
編集:カーラ・シルヴァーマン
音楽:タイラー・ベイツ


『キック・アス』と比較される今年の自警モノの今作。予算もテイストもまったくちがうので意味ないかもしれないけど、わたしは断然こっちがすき。ノレなかったことに納得いかなくて、3回観たんだけどやっぱりダメだったキックアスも、クロエたんのPVとしてはサイコーなんだけど。

さて、この映画を観ていちばん強く思ったことは、ひたすら「かなしい」です。なにせ、エレン・ペイジ演じるボルティーのキャラが愛犬に似すぎてて・・・。

あのアガると手がつけられないかんじとか、こいやオラあそべコラ感が、たまらない。。。

ボルティーはじめキャラがみんなキュートで、プロットと同様に映画全体にも「お手製」感がただよってるところがにくめないよ。

キックアスは若いしヤレてるしみんななりたいだろうけど、クリムゾンボルトはどうだい?ラストは救いがあるっていう意見も聞くけど、わたしは真逆。壁にはられた最高の瞬間たちは、もうフランクがすべて失ってしまったもの。フランクが自己実現しようと思ったら、もう行き着く先はビッグダディしかないし、そうじゃなければ、指輪を捨てたあとのフロドみたいに隠遁するしかない。それくらいやったことの代償がでかい、と感じられました。この先もしビッグダディになったとしても、クリムゾンボルトは絶対にヒットガールを自分のエゴに巻きこんだりしないと思う。


★★★★