人生はビギナーズ

f:id:tally:20181227104614j:plain


死期が迫り同性愛をカミングアウトした父親と初めて恋をした38歳の息子の姿を交互に描きながら、人はいつでも新たなスタートが切れることをうたい上げる人生賛歌。
マイク・ミルズ監督が、自身と父との体験を基に映画化。ユアン・マクレガー×クリストファー・プラマー×メラニー・ロラン

原題:BEGINNERS
監督・脚本:マイク・ミルズ
撮影監督:キャスパー・タクセン
編集:オリヴィエ・ブッゲ・クエット
音楽:ロジャー・ネイル / デイヴ・パーマー / ブライアン・レイツェル

雰囲気的にはわたしのドツボ映画なのですが、なかなかどうして鼻につく部分もありつつ。基本的にはキュートでチャーミングでギミック満載だし、ラストの「Beginners」にはぐっときちゃうし、聡明なジャック・ラッセル・テリアには目を細めっぱなしなんだけどけど。

なにしろ主人公の孤独や葛藤がどこにあるのか見えづらい。問題はすでに乗りこえられているように見えるし、むしろすごく恵まれた環境にあるように見える。
端から見るとそうだけど、自分の殻に閉じこもってしまって最初の一歩を踏み出せないのが問題なんだ、って言ってしまえばそうなんだけど・・・。結局主人公ひいてはマイク・ミルズのお育ちの良さからくる鷹揚さと甘えの域を出ないんじゃないか、って気がどうしてもしてしまう。ソフィア・コッポラのほうが、「どこから見ても恵まれた環境なのはわかってるけど、それでも・・・!」っていう前提がある気がして、なんかまだわかる。
ブレイクスルー映画なだけに、この根っこ部分にある程度共感できないと感動が半減しちゃうかな、と思いました。

自分も若いときならもうちょっと無邪気に観れた気がして、汚れつちまつた悲しみに・・・。だってもう38才が射程圏内になってくると、38にもなってまだ「自分 自分」ってやってるやつなんてろくなもんじゃないし、もう生い立ちなんかでは言い訳できないんじゃないかしら、って思ってしまうのよ。まして、自分の殻に閉じこもって、すきな女の子を傷つけるなんて、ユアンじゃなけりゃ同情なんてできないね。わん。


あ、あと美人すぎるメラニー・ロラン


★★★