ダークナイト ライジング

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伝説が終わる
クリストファー・ノーラン監督による「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」に続くシリーズ完結編。
ジョーカー・トゥーフェイス以8年後。今回の敵は、ラーズ・アル・グールの弟子/牢獄の申し子ベイン。

原題:THE DARK KNIGHT RISES
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
脚本:ジョナサン・ノーラン
撮影:ウォーリー・フィスター
編集:リー・スミス
音楽:ハンス・ジマー
原作:ボブ・ケイン


初日。ブーブー言いながらも初日。
すごくお金かかってて楽しかったし、よくできた娯楽作品だと思うのだけど、個人的には3部作で1番ノレなかった。残念さ。3部作を通して、わたしはだんだんバットマンを嫌いになっていってしまった。

前作『ダークナイト』で、バットマンとハーヴィー・デントが達成しようとする無菌の世界に対して、ジョーカーが疑問符をはりつけた。そして今作の『ライジング』で、その欺瞞的で脆弱なクリーン・ゴッサムシティを、ベインが完全に破壊しようとする。ベインが支配するゴッサムシティを、キャットウーマンが「今のこの街がすき」と言うシーンがあるのだけど、わたしも同じく。バックグラウンドや主義主張も含めて、やっぱりわたしはバットマンよりベインに肩入れしてしまう。

なのに後半、ベインのキャラの投げ捨てっぷりがものすごい。ほとんど裏切られた感じ。ベインに限らず全体にキャラの行動原理もストーリー展開もひどく雑になっていき、どんどん気持ちが冷めていく。肝心のバットマンはと言うと、投獄前後で成長や変化が感じられなくて、てめーみたいなもんは一生マイケル・ケインに土下座して暮せ!というきもちで胸がいっぱいに。

あと、ゲイリー・オールドマン演じるゴードン市警本部長が、実はすさまじくおそろしい所業をすいすいと連発していて・・・。清濁併せ呑みつつ、不屈の精神を持ち、犠牲や悲劇にも全くブレず、なおかつ不死身という。ゴッサムシティが滅んでも、1人生き残るとしたらこのひとであろう、という気がしました。ノーランの意図がどこまでなのかもよくわからないという点も含めて、ちょっとこわかった。

ニューフェイスはみんな良かったです。アン・ハサウェイはノーランには珍しく、直球チャーミングなヒロインだったし、JGLも文句なしにハマり役だったと思います。『ミッドナイト・イン・パリ』では、あれほど完璧に美女美女しかったマリオン・コティヤールがノーラン・アイを通すと、また『インセプション』になってしまうのね・・・と思いました。


★★★