シュガー・ラッシュ

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ディズニーが贈る ゲームの世界の大冒険!
誰だって、ヒーローになれる
ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役仕事にうんざりなラルフは、人生を変えようと一念発起。ひょんなことからゲーム「シュガー・ラッシュ」の中に入りこみ、はずれ者の女の子ヴァネロペと絆を深めていくが・・・というお話。

原題:WRECK-IT RALPH
監督:リッチ・ムーア
脚本:フィル・ジョンストン / ジェニファー・リー
エグゼクティブプロデューサー:ジョン・ラセター
音楽:ヘンリー・ジャックマン
主題歌:アウル・シティー『When Can I See You Again?』


いやー、たのしかった!設定や映像表現はかなりの離れ業をやってのけながら、ストーリー自体は「行きて帰りし物語」と「ディズニープリンセスもの」がタッグを組んだ、王道×王道のどストレート。友だちに薦められなかったら見逃していたと思うので感謝。ありがたや〜。*1



とにかくゲーム描写がたのしい!きもちいい!上記2つのゲームと「ヒーローズ デューティ」というゲームの世界とキャラが交差するんだけど、つくりこみがハンパなくて、ツボを押さえまくった最高のエンドロールに至るまで、抜かりなしの仕事ぶり!

ただモラル的にはちょっと気になる部分も多かったかも。短絡的かつ自己中心的なきらいがあったラルフには、ヴァネロペに対する思いやりが見えるようになって、たしかに成長は伺えるんだけど、けっこうクリティカルなことやらかしまくって、よその世界を壊しかけたことについては、ちょっとでいいから反省が欲しいかも。
あとはそれ以上に、ラルフとヴァネロペをのけ者にしていたキャラたちも、納得いく反省を見せるか、もしくはもうちょいキツめにしぼってもよかったような。*2

同時上映の『紙ひこうき』もわりと同じ印象かも。絵の技術には舌を巻くし、音楽に呼応した絵の躍動感は文句なしにすばらしいんだけど、ストーリーのレベルが追いついていない感じ。
もちろんまず絵ありきで、ストーリーは黒子役でよいのだけど、もう少しやりようがあったような。


でもあのとびきりポップでキュートなデザインの世界をつくりあげた時点で、もう全てに勝ってると思います。また観たい!あとマリオカートやりたい!


つい「シューガラッ♪シューガラッ♪」ってやってしまう。


★★★

*1:対で薦められてた『パラノーマル』はどうしても都合がつかず見逃してしまった。残念……。

*2:それこそディズニーなんだし。