華麗なるギャツビー

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彼の名はギャツビー 男の憧れ、女の理想 
その人生は―【嘘(ミステリー)】
F・スコット・フィッツジェラルドの小説『グレート・ギャツビー』5度目の映画化。

原題:THE GREAT GATSBY
監督・脚本:バズ・ラーマン
脚本:クレイグ・ピアース
撮影:サイモン・ダガン
編集:マット・ヴィラ / ジェイソン・バランタイン / ジョナサン・レドモンド
美術・衣装:キャサリン・マーティン
音楽:クレイグ・アームストロング
挿入歌:Lana Del Rey『Young and Beautiful』
原作:F・スコット・フィッツジェラルド 『The Great Gatsby華麗なるギャツビー)』


基本、どんな映画でもだいたいおもしろく観れるし、原作と映画が乖離してても独自のおもしろみが生まれるとは思うんだけど、これに限っては、あーあ……、とため息をついてしまった。
以下、罵詈雑言と恨み節がつづくので、すきなひとは読みませぬよう。

自分はハルキストが出発点ですが、『グレート・ギャツビー』を初めて原文で読んだ時は衝撃だったし、人生に影響を受けた大切な作品。映画に関しても、「失いつづけるということ」「二度と戻らない輝き」「若さやイノセンスへの憧憬と郷愁」といったフィッツジェラルド的エッセンスに食いつきがちなくらいで……。*1

そんななか、バズ・ラーマンが監督すると知った時には違和感しか感じなくて、そんでもってその時感じた不満がほぼそのままスクリーンに展開されてて。かなしくなりました。予想外だったのは、登場人物が歌わなかったことくらいかな。

もともとバズ・ラーマンが苦手ってのもある。完全に自分の美的感覚でものを言うんでアレですが、ださくて冗長で品がない印象。ギャツビーじゃなかったら、観なかったしなあ。村上春樹の『ノルウェイの森』にしても、『グレート・ギャツビー』にしても、身も蓋もない話をそのままやっても俗悪なだけで……。
その点、トラン・アン・ユン監督の原作のムードを守ろうとする姿勢はりっぱだったな、と。

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とはいえ、ディカプリオが色とりどりのシャツをデイジーに投げかけるシーンの切なさは、“わたしが思うグレート・ギャツビー”のエッセンスが抽出されてて、すばらしかった。

あとLana del Reyの"Young and Beautiful"。

ある意味、本編より映画の本質をつかんでる。完ぺき。最近だと、Adeleの"Skyfall"並みに感動しました。


わたしにとっては、あんなイメージなんだよな。レオとLana del Rey生かしで、マドンナとかトム・フォードに撮ってみてほしいなー。



追記:G.RINAさまの感想がすばらしく的確だったので引用。

なにかスッとしないというか演出が好みじゃなかった。配役は良かった。
きらびやかなシーンと対比になる部分が少なくて、余韻もなんだかいそがしい。もうすこし静けさや物哀しさがほしかった。
あとどうしても頭の中で想像していたあの世界と映画の彩度が違いすぎた。もう数トーン色褪せた感じで…


★★

*1:ほんとこじらせててすいません……