手にしてはいけない能力(チカラ)。目にしてはいけない映像。
未確認物体から超能力を手にしたことで、3人の高校生アンドリュー、マット、スティーブは急速に絆を深めるが、蜜月は束の間、アンドリューが暴走をはじめる、というお話。
原題:CHRONICLE
監督:ジョシュ・トランク
撮影:マシュー・ジェンセン
編集:エリオット・グリーンバーグ
フレーーーーーッシュ!POVショットで綴られた84分、ほんとうによく練られていて、舌を巻きました。巷で言われている通り、『キャリー』『AKIRA』『エレファント』あたりの他には、むしろ『パラノイドパーク』のやるせなさなんかを思い出したりしました。
あとは、『海の闇、月の影』だなー。
海の闇、月の影 文庫版 コミック 全11巻完結セット (小学館文庫)
- 作者:篠原 千絵
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: 文庫
同時に超能力を手にした双子の高校生のうちの片方が暴走をはじめてしまうあたり。
青春のきらめきとやるせなさに、フレッシュな超能力描写とくれば、向かうところ敵なし・わたしの大好物にはちがいないんですが、巷の熱狂ほどはノレなかったのです。
結局アンドリューに心を寄せられるかってところが大きいと思う。もうすっごい幼稚な感想でアレなんですが、わたしは「こいつ、ふつうにやなやつじゃね?友だちになりたくないよ……」って思っちゃったんですよねー。。。良心の葛藤があまりにもなくて。マットの声があまりにも届かなくて。『海の闇、月の影』は、ダークサイド側に何回も善悪の綱引きがあって、それでも堕ちてしまうような不運な出来事があるから、ダークサイド側に強烈に持ってかれるので。
とはいえ、すごくおもしろかったし、刺激的な映画でした。
公開拡大されて、ほんとうによかった!
★★★★