歌うこと以外全ての記憶を失った男をスタジオとバンドが全ての女が拾ってしまう。
「赤犬」のボーカルに据えられ、安穏とした日々も束の間、男は徐々に記憶を取り戻し……
監督:山下敦弘
脚本:菅野友恵
製作:藤島ジュリーK. / 依田巽
撮影:高木風太
編集:佐藤崇
美術:岩本浩典 / 安宅紀史
音楽:池永正二 / 北原京子
主題歌:渋谷すばる『ココロオドレバ』
んーーー!観ているあいだはそれなりに楽しかったのですが、思い返すにつけ、これはジャニーズの制約が相当厳しかったのではないかと…。『ココロオドレバ』という楽曲に象徴されるように、渋谷すばるという存在が大きくこの映画から浮いてしまっているような。しょっぱな『古い日記』でのつかみが良かっただけに、山下監督にきちんと預けていれば、こうはならなかったのでは、と双方にとって残念さが残る作品でした。
- 結果、二階堂ふみにあごで使われる赤犬のおっさんらのアイドル映画に
- ラストの不条理展開は『リンダリンダリンダ』や『苦役列車』の夢オチ風か?
- 鈴木紗理奈の存在感、最高最高
- 渋谷さんはたたずまいから松本信者なのでは?と感じたり
- すいかの種飛ばしシーンは、山下監督らしさがぎゅっとつまっていた
★★★