バケモノの子

f:id:tally:20181225142352j:plain


キミとなら、強くなれる。
人間たちの「渋谷」とバケモノたちの「渋天街(じゅうてんがい)」という2つの世界を交錯させながら、バケモノと少年の師弟関係や親子の絆を描く。

監督・脚本・原作:細田守
編集:西山茂
美術監督:大森崇 / 高松洋平 / 西川洋一
衣装:伊賀大介
音楽:高木正勝


わたしはミスチルの「響かないお説教/自己啓発」感、「善き/正しいこと言ってる風だけどこれって……」感がすごく苦手なのですが、それと同じ感触をこの映画から感じてしまい痛恨。とにかく登場人物のバックグラウンドやこころの動きを感じられなくて。九太のお父さんとか違和感ありすぎてこわいとすら。
でもそれはおそらく他の層の観客をターゲットにしている故であり、「あぁついに自分は細田守のターゲットから完全にはずれてしまった」と強く思いました。

唯一ぐっときたのは、「心のすき間は自分で埋めるしかないんだ」というところを物理的に熊徹が埋めてしまうところ。

しかし、『おおかみこどもの雨と雪』もTVスペシャルで観返したら、初見の時よりやだ味を感じなかったので、時間が経てばまた見方も変わるのかな。苦しいながらも、今後も細田守監督作品を観ていくことになるんだろうと思います。


★★