007 スペクター

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絶対最強の宿敵「スペクター」。
ジェームス・ボンドが最後の死闘に挑む

原題:SPECTRE
監督:サム・メンデス
脚本:ジョン・ローガン / ニール・パーヴィス / ロバート・ウェイド / ジェズ・バターワース
撮影:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集:リー・スミス
衣装デザイナー:ジェイニー・ティーマイム
音楽:トーマス・ニューマン
主題歌:サム・スミス『Writing's On The Wall』


冒頭メキシコシーンのカメラワークのなんとゴージャスなこと!お金ドバドバぶりに「よッ!クレイグ屋!!」てなもんで、拳を握りながらくらくらしました。ダニエル・クレイグのボンドシリーズの中では最も「007らしい」のでは?おそらく今作最大の命題は、「ハッピーエンドの大団円」という着地に見え、オープニングのサム・スミスやボンドガールのレア・セドゥ/モニカ・ベルッチ起用からもその意気がうかがえると思うのですが、やはり監督サム・メンデスの志向は陽より陰。アデルでありジュディ・デンチベレニス・マーロウであるように思え、『スカイフォール』が好きだったわたしとしては、落差を感じる作品でした。
シリアス路線ってそんなにだめかしら?ダニエル・クレイグは仄暗いボンドで通してもよかった気がする。てかダニエル・クレイグ ボンドの契約もう1本残ってるらしいんだけど、この後の展開どうすんの……

とくにプロットの雑さはちょっと気になってしまった。針キュイーンの顛末や一旦去ったレア・セドゥの心変わり、スペクターの脇の甘さなど、「なぜ??」と引っかかってしまうポイントがいくつかありました。今年のエンタメで言えば『ローグ・ネイション』のほうが良くできてると思う。もちろんダニエル・クレイグベン・ウィショーもレア・セドゥもクリストフ・ヴァルツも最高だったし、画のうつくしさもすばらしかったので、けちのつけようもないのですが。

とりあえずそろそろ次期ボンドもたのしみだー。ドラちゃん(妹)はぜひマイケル・ファスベンダーを候補に挙げてほしいとのこと。


★★★