オデッセイ

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70億人が、彼の還りを待っている。
火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーと彼を救出しようとするNASAや乗組員たちの奮闘を描く。

原題:THE MARTIAN
監督: リドリー・スコット
脚本: ドリュー・ゴダード
撮影監督: ダリウス・ウォルスキー
編集:ピエトロ・スカリア
プロダクションデザイナー:アーサー・マックス
衣装デザイナー:ジャンティ・イェーツ
音楽: ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
原作: アンディ・ウィアー『THE MARTIAN(火星の人)』


「もし子どもができたらどんな子に育てたいか?」という問いに、ぼんくら文系のわたしは常に「無人島でサヴァイヴできる子」と答えてきたのですが、これがFAか……!予想を超えて刺さる映画でした。大好きすぎて2回観てしまった。

「来世はタフな理系に」というアコガレ感は『ベイマックス』を、問答無用で手をさしのべるクルーは『シェフ』を思い出したり。
絶望的な状況においても、できることを一歩ずつやり、湿っぽさや悲観は役に立たないと心得る。『ブリッジ・オブ・スパイ』の「Would it help?」にも通じる精神だなあ、と感服しきり。むしろ、ワトニーさんや技術者各位のがんばりを観ていると、絶体絶命の状況からしか進歩は生まれないのかも、とすら思う。

あと極限状態でもユーモアを忘れないって、人を人たらしめている要素かもしれないと思いました。

どれも自分には欠けているけど、*1ちょっとでも近づきたいよ!という理想がつまった映画。


★★★★★

*1:自分が火星に取り残されたら、まず現実逃避するね。んで、宗教とか哲学とか編み出して発狂するね。