ズートピア


そこは、動物たちの<楽園>…のはずだった。
ジュディは夢を信じる新米警官。どんな願いも叶う街「ズートピア」の運命は、いま彼女の手に握られていた…
第89回アカデミー長編アニメーション映画賞

原題:ZOOTOPIA
監督:バイロン・ハワード / リッチ・ムーア / ジャレド・ブッシュ
製作総指揮:ジョン・ラセター
編集:ファビアンヌ・ローリー / ジェレミー・ミルトン
音楽:マイケル・ジアッキノ
主題歌:シャキーラ『Try everything』


とにかく全方位的にすさまじい完成度。ディズニーの本気こわい。Storytrustシステムこわい。ジョン・ラセターこわい。アメリカこわい。

対大人と対子どもへの目線、シリアスとギャグ、ストーリーの緩急、キャラの善悪配分―ここまでバランスよくできるんだなあ…ともう感心するしかなかったです。黒幕が「弱者」っていうのも非常に現代的で、差別・偏見の矢印は一方向ではなく、むしろカウンター側こそそこに陥る危険性が高い、って個人的にもふだんからよく感じている、好きなメッセージでした。

おまけにキツネがかわいいんだよ!キツネ!子ども時代のふびんな体験を見せられた日には、思わず母性も芽生えるってもんで。キャラ一人一人がまるで実写のような活写ぶりでした。


★★★