愛は思わぬところで、あなたを待っている。
全ての謎が解けた時、あたたかな涙があふれる感動のミステリー
アメリカ人男性アーサーは、死に場所を求めて富士山麓の青木ヶ原樹海を訪れるが、森の奥深くでけがを負った日本人男性タクミと出会う。
原題:THE SEA OF TREES
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:クリス・スパーリング
撮影監督:キャスパー・タクセン
編集:ピエトロ・スカリア
衣装デザイン:ダニー・グリッカー
音楽:メイソン・ベイツ
予告を観て、「こんなオチだったらイヤだな〜…笑」と思ったとおりのオチがきて、白目むいた。『永遠の僕たち』は好きだったけど、若干スピってる疑惑もあり、正直今回はイヤな予感。マシュー・マコノヒー&ナオミ・ワッツを信じてみたのですが、結果ド珍品でした。
以下ネタバレあり。
富士の樹海で渡辺謙が英語しゃべってる時点で、「どちらか(もしくは両方)が死んでいる」というのは簡単に予測できてしまうし、そこからのひねりがまるでない。しかもナオミ・ワッツがほぼ答えに近いヒント*1を連打してくるのに、マコノヒー一切気づかず!奥さんの病気が発覚した後の夫婦描写が良いだけに、結局あの時のマコノヒーも心ここにあらずだったの……ってなんだか台無し感が倍に。だいたいあれくらいの深さの会話してて、奥さんの好きな色も季節も本も知らないって不自然だし、科学者だから社会保障番号には興味あるっていうのも、とんだ偏見だと思う。
と、つらつら文句を書いてきたけど、まぁこのいびつさも嫌いじゃないし、マシュー・マコノヒー&ナオミ・ワッツの現世パートはけっこう好きだったよ!タイトルにもなってる「樹海」パートを除くってことなので、本末転倒だけどな!
★★★
*1:日本人はとくに気づきやすいっていうのもあるけど…