疑惑のチャンピオン

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カリスマ ヒーロー レジェンド ペテン師
勝利への底なしの欲望
世界最高峰の自転車レースで7冠に輝いたランス・アームストロング
衝撃の実話が問いかける―彼は英雄か、それともただのペテン師か?

原題:THE PROGRAM
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ジョン・ホッジ
撮影監督:ダニー・コーエン
編集:ヴァレリオ・ボネッリ
美術:アラン・マクドナルド
衣装:ジェーン・ペトリ
音楽:アレックス・ヘッフェス
原案:デヴィッド・ウォルシュ


ロードレースに関しては『弱虫ペダル』で得た知識しかなく、この映画にも最初はそれほど興味がなかったのですが、監督がスティーヴン・フリアーズ*1…。個人的には、フリアーズが対象との距離を取るのがうまいバランス感覚の優れた監督なのに対して、ホッジは毎回ちょっとギョッとさせられるいびつさがあるアンバランスな脚本家、という印象。ウーン、どう出るのか……。

結果、なんとも形容しがたい風味の映画に。
世間に求められた虚像という点で『FAKE』を、孤独な欲望からの破滅という点で『フォックスキャッチャー』を、個人を呑みこみはじめる組織悪という点で『悪の法則』を、それを暴こうとするジャーナリズムという点で『スポットライト』なんかが頭をかすめたりしたけれど。あ、あと御堂筋くん擁する京都伏見も。


でも、それらが織りかさなって響いてこないというか、どこか薄味な印象で…。上に挙げた作品はどれもかなり好きなので、エッセンス自体は好みだと思うのですが。個人的にはメノナイトのレーサー、フロイド・ランディスに興味がわいたのと、まんまとツール・ド・フランスを観てみたくなりました。
撮影は、さすがダニー・コーエン*2で、自転車が走るのを俯瞰でとらえた映像がうつくしかった。

登場する機材が年代ごとに忠実に再現されているらしいので、ロードレースファンならもっと見どころあったんだろうな……。

兄貴分が薦めてくれた参考資料(読むゼ!)↓



★★

*1:『ハイ・フィデリティ』『クィーン』『あなたを抱きしめる日まで』)と知ってがぜん観る気に! しかし、調べてみると脚本はジョン・ホッジ((『トレインスポッティング』『ザ・ビーチ』『トランス』

*2:『THIS IS ENGLAND』『英国王のスピーチ』『ルーム』