メアリと魔女の花

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魔女、ふたたび。
この夏、メアリは出会う。
驚きと歓び。過ちと運命。
そして、小さな勇気に―。

監督・脚本:米林宏昌
脚本:坂口理子
プロデューサー:西村義明
音楽: 村松崇継
主題歌: SEKAI NO OWARI『RAIN』
原作: メアリー・スチュアート『The Little Broomstick』


スタジオポノック長編第一作@ママズクラブシアター。
米林監督の前作『思い出のマーニー』には感じ入るものがあったので期待していたのですが、米林作品の中でも、最も心に残るものがなかった……。

「一夜限りの魔女」をやるなら、ワクワクさせておくれーーー!ただでさえ、ハリポタやジブリにこすられまくったジャンル、いわばイナゴに食い尽くされた畑での戦いなのだから、フレッシュさをおくれーーー!マダム・マンブルチュークの造形ひとつとっても、湯婆婆+マクゴナガル先生の超希釈版というか……。

「魔法なんて要らない」という着地がオリジナリティなのかもしれないけど、スピーディーに駆け抜ける一夜の中、「考えるより先に体が動く」と自認する通り、メアリの行動はあまりにもいきあたりばったりで思慮が浅いものが多いため、出した結論も軽く見えてしまう。

ホウキくんに対する「都合のいい」扱いも、何度注意されても直らない。奇しくも劇中で繰り返される「愛が足りない」という警句は、自省にも聞こえる。背景美術等スタッフは超一流なだけに、魂が 愛が 足りないのが浮き上がってしまう。ラストのセカオワに虚無感を感じながら、思わず赤子に対して「きみはもっときちんと考えるひとになっておくれ」と願わずにはいられないのだった。


★★