ミッション:インポッシブル フォールアウト

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究極の不可能へ

原題:MISSION:IMPOSSIBLE - FALLOUT
監督・脚本・製作:クリストファー・マッカリー
撮影:ロブ・ハーディ
編集:エディ・ハミルトン
音楽:ローン・バルフ
製作:J・J・エイブラムストム・クルーズ


現人神トムの姿を拝みに―。アクションは間違いなくすごかったけど、思った以上に楽しめなかったです。たしかに手に汗握ったけど、爽快感より恐怖が勝ってしまった。これもう映画じゃないだろ……。


トムのことを、映画の裏話を、知れば知るほどトムは映画の中に死に場所を求めているんじゃないかと不安になってしまう。下々の者だって神にそこまで求めていない。できるかできないかキワキワの線でがんばってくれれば良いのであって、あそこまで捨て身になられると、「もういいよトム…そこまでして世界救わなくていいよ……」と思う。

また、007シリーズにも思うことだけれど、あまりにもエージェントの力量が「肉体」や「アクション」頼みになっていて、「知」や「頭脳」や「機転」の部分が軽視されている傾向も個人的にはうつくしくないと思う。

その狂気や歪さがこの作品を忘れがたいものにしているとも思うのだけど……。


★★★