その踊りは、死を招く。
1977年、ベルリン。
アメリカからやってきた少女が、名門バレエ・カンパニーの門戸を叩いた。
そこには―。
監督:ルカ・グァダニーノ
撮影監督:サヨムプー・ムックディプローム
衣装:デザインジュリア・ピエルサンティ
コレオグラファー:ダミアン・ジャレ
音楽:トム・ヨーク
ダンス大好きなわたしとホラー大好きな夫の折衷案で、結婚記念日に観ました。わたしのみオリジナル未見。
以下ネタバレ。
152分なげー!笑
監督の熱い気迫が伝わってきすぎて……、大マジすぎるほどにおもしろい…。わたしの記憶に残ったのはことごとくポップな部分だったので、ポップなショートバージョンがあったなら、そっちの方が好きだと思う。身も蓋もない感想でごめんよ、グァダニーノ監督…。
わたしはオリジナル版の方が向くかもしれないな。
ティルダ・スウィントン指揮の暗黒舞踏最高!マブい女子たちと元気すぎるババアたちが織りなすゴア!そこにごっそりまぶされた政治思想と、一滴の『エターナル・サンシャイン』。
- ぴかぴかにツヤめく ダコタ・ジョンソンのおでこ
- ティルダに3役やらせる意味を、「自我(ego)、超自我(superego) 、そしてイド(ido)」と考え抜かれたドヤりがほほえましい
- ババアの食事会
- ババアによる警官いたぶり
- 「マルコス」→ブシャー の天丼
あとは、爆誕したニュータイプの最凶悪魔像にインテリを感じました。「次のヒトラーは反ファシズムを掲げてやってくる」とはよく言ったものだけど、『THE BOYS』のマデリンなんかを見てても、母性の皮をかぶった悪魔が最近のトレンドなのかなー、なんて思いました。
★★★★