牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

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監督・脚本・美術:エドワード・ヤン
脚本:ヤン・ホンカー、ヤン・シュンチン、ライ・ミンタン
撮影:チャン・ホイゴン
編集:チェン・ポーウェン
美術:ユー・ウェイイン
録音:ドゥー・ドゥージー
音楽監修:チャン・ホンダ


すさまじい画の引力…。光と闇と色彩に、長尺を感じないほど惹きつけられた。

青春の危うさ、人の弱さ、それぞれの切実さ、世界の残酷さ、届かない言葉、手からこぼれ落ちてしまうものー。透徹した目線で捉えられたやるせなさに胸が苦しくなるのに、ふしぎとほのかな明るさと希望が残る。

今の台湾の情勢を思うと、なおさら感慨深かった。

ちなみに通しての鑑賞はかなわず、中盤は昼寝から起きてしまった娘(4才)といっしょに観たりしていた。真剣な顔で観ているので、「つまらなくない?」と尋ねたが、「けっこうおもしろいよ」という答えが返ってきた。幼児をも惹きつける画の引力……。「この女の子はひとりになりたいんじゃない?」と言っていて、幼児にすら伝わる何かに恐れ入りました。