DUNE/デューン 砂の惑星


この惑星を制したものが全宇宙を支配する
第94回アカデミー撮影賞/編集賞

原題:DUNE
監督・脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ロス、ジョン・スペイツ
撮影:グレイグ・フレイザー
編集:ジョー・ウォーカー
美術:パトリス・バーメット
衣装:ジャクリーン・ウェスト ロバート・モーガン
視覚効果監修:ポール・ランバート
音楽:ハンス・ジマー
原作:フランク・ハーバート


実家にリンチ版のVHSがあって子供の頃死ぬほど観たんですよ。たとえリンチ本人が黒歴史として記憶から抹消していたとしても、わたしはめちゃくちゃおもしろいじゃん!と思っているので、その記憶をヴィルヌーヴ版で上書きするのは気が進まなかったのですが……。引き込まれてしまったね!

『メッセージ』の時とほぼ同じ感想になってしまうのですが、ドゥニ・ヴィルヌーヴのSFには静けさと品格がある。裏返すといくらなんでも説明不足だったり、ややいぶし銀すぎたりという面もあって、個人的な好みとしてはちょっと崇高すぎるきらいもあるのですが。とにかく圧倒的な空間拡張力とビジュアル化力による没入感がすばらしかったです。

そして、やや地味な色調と裏腹に、キャストが本当に華やかで。シャラメ以外は知らない状態で観たので、各地からアッセンブルしまくっててびっくりしました。


もうシャラメとゼンデイヤ、キャスティングした時点で勝ち確なのよ。早く統べられたい!!!うつくしすぎて、ルッキズムという言葉の無力さすら感じた。あと、シャラメが覚醒しかかるたびにハァ゛ーーーみたいな曲が流れるのちょっとフフってなりました。

でも、やっぱり、ハルコネン男爵に象徴されるリンチ版の猛烈さも愛してやまないよ…!あの過剰なディテールが恋しくなるのもたしか。(約30年前に観て以来脳裏に焼きついて色褪せないこのシーンよ!↓)

フェイド・ラウサは誰がやるんだろう?早く続きが観たいです!


★★★★