狸と人は恋に落ちてはなりませぬ。
監督：鈴木清順
脚本：浦沢義雄
音楽：大島ミチル / 白井良明
清順キターーー(゜∀゜)！！！あんまりよい評判を聞かなかったのですが、ようやく。私には面白かったです。好きです。
まずオペレッタということで音楽ですが、メインテーマの「恋する炭酸水」がかわゆい。耳に残って、家に帰ってきても口ずさんでしまう。他にもスカパラあり、由紀さおりと平幹二朗のラップありで楽しい。あとは美空ひばり（ＣＧ）の存在感がものすごい。
映像はあいかわらず。高貴さと俗っぽさのあわいをぬうような非凡センスが炸裂。色彩感覚もかっこいい。ド定番のストーリーにあれだけ「…っっありえねえっ！」感を出せるのは驚異です。あの演劇的な演出がともすれば難解で陰な雰囲気になっちゃうところが、陽でロマンチックな展開で食べやすくなっていた気がします。びるぜん婆が死ぬ時の絶妙な前向きさとか。ハッピーエンドもよし。
かなり興味のあった客層ですが、さすがにこの時期にもなって、主演２人目当てで来てるっぽい人は１人もいませんでした。オダギリジョーとチャン・ツィイーの演技もとてもよかったです。
★★★★★
