
息子の保育園の担任、T先生には霊感がある。なんでそんな話になったのか、きっかけは忘れてしまったのだが。わたしは去年やっと不思議体験デビュー*1を果たしたくらいそういうことと縁遠い人生であったため、T先生のこうした話を聞くのが楽しい。
「保育園にもいますよ」と先生は言う。おじさん。スッと影からチラついておどかしてくるの。え!こわくないんですか!?そういう時どうするんですか?とわたしは聞く。すると先生は、「ガン飛ばすんです」と言う。にらみつけるとたいていはそそくさといなくなっちゃいます。弱気を見せるとつけこまれるんで。「怒鳴りつけるのも効くんですけど、職場だと支障があるんで」。なんか現実にからまれた時とあまり対処の仕方が変わらないんだな、とわたしは思った。
話は変わるが、我が家はダイニングの窓辺にランプを置いている。外から窓辺にランプが灯っているのが見えると、なんとも言えないあたたかいきもちになり気に入っているのだが、T先生もいつも帰路でこのランプの灯りに癒されているらしい。ところが先日、ランプがチカチカと断続的に点滅し、光量が落ちてしまうことがあった。このランプは充電式なので、ケーブルを差し直してみたり、電源を切ってみたり、と色々試したのだが直らない。その日はあきらめて、翌朝もう一度トライしてみたが結局直らなかった。
夕方、保育園へ息子を迎えにいくと、T先生は連絡事項を伝えたあとに「昨日窓辺のランプすごい光り方してませんでした?」と切り出してきた。そうなんですよ~、いろいろ試してみたんだけど、どうしても直らなくて…。気に入ってたんだけど、故障しちゃったかな?と言うわたしに、先生はうーんと唸りながら、「それはいたずらされてますね」ときっぱり言った。そして力強く「ちょっと言っときますね!」と続けた。いたずら?誰が?言っときますね?誰に?とたくさんの疑問符が頭に浮かんだが、わたしは「言っといてくださいwww」とかるく返した。かくしてランプは点滅しなくなった。
この話を仲の良いママ友に話した。彼女は看護師をしており、つまりこうした話には事欠かない職場にいる。そのような職場にいながら、彼女もまったく霊感がないため、自身が不思議な体験をすることはほとんどない。ただ一時期、頭や肩や背中が重くて重くてしかたがなく、鍼や整体など何を試しても治らなかったことがあったらしい。そんな時、たまたまやはり霊感のある元同僚と飲む機会があった。彼女の悩みを聞いた元同僚は、彼女の後方を見つめながらこう言ったそうだ。「だいぶ憑かれてますね」。え!そっちのつかれ!?と彼女が驚くと、「日本語ってよくできてるもんで、そういうの全部つながってるんですよ」とのこと。そしてやはり、「ちょっと言っときますね!」と続けたそうだ。かくして彼女の頭や肩や背中の重みもなくなった。
この方もふだんはまったく怒らない温和な方なのだが、人ならざるものにちょっかいをかけられた時は、怒声を浴びせるそうだ。「『生きてるやつが一番強いんだから引っ込んでろ!』って言うといいですよ」。
なんだこれ。ガンを飛ばす。なめられたら負け。怒声を浴びせる。強いやつが勝ち。そして何より効くパイセンの一言。結局あの世でもヤンキー的な作法が有効ってことなのか?そう思ったら、無性につよくありたくなった。さいわいわたしは下町暮らしでお手本はたくさんいるから。
ちなみに、T先生曰く「霊感がある人ってなんとなく同類がわかるんですが、パパってちがいますか?」。名指しされた夫だが、わたし同様に霊感はまったくない。先生にそう伝えると、「んー。じゃあすごく強力な守護霊とかかな…。九死に一生を得たとかそんな経験ないですか?」と重ねてくる。そんな話も聞いたことないな、本人に覚えがないか聞いてみますね、とその時は返した。
後日、彼はハードコアのライブでダイブしたものの、誰も受け止めてくれず頭から落下し、腰椎を骨折することとなる。救急搬送された病院の先生は、わたしに状況を説明しながら「すごくラッキーですよ。脳に異常がなくて、体に麻痺もないんだから」と言った。おそらく夫はあたりまえのようにこんなことをたくさん通り抜けてきたのだと思う。無自覚に悪運がつよい人間はこわい。すごく強力な守護霊さまとやらにもっと感謝するべきだと思った。
最後に、すごく好きな記事を貼っておきます。やっぱヤンキーが最強よな。
macgyer.hatenablog.com