デューン 砂の惑星 PART2


原題:DUNE: PART TWO
監督・脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ジョン・スパイツ
撮影:グレイグ・フレイザー
編集:ジョー・ウォーカー
美術:パトリス・バーメット
衣装:ジャクリーン・ウェスト
音楽:ハンス・ジマー
視覚効果監修:ポール・ランバート
原作:フランク・ハーバート


歴史を目撃してる感ーーー!子どものころ観てたらめちゃくちゃ影響されただろうな~と思いながら観ました*1。サンドワーム・ライドやレベッカ・ファーガソンの万能VOICE、あこがれるしかないっしょ!SWでナウシカでMAD MAXでオールスター感謝祭なのに、上品かつシックにまとまってるのすごい!!!個人的にはドゥニ・ヴィルヌーヴのフィルモグラフィがこの作品に収斂されているような気もして、胸が熱くなりました。

壮大な大河ドラマ*2を通して、政教が結びつくことのおそろしさ、戦争の原理、個人か世界かの選択など、現代に未だ通じる重いテーマが描かれていくが、あまり説明をせずにキャスティングや演技でのみこませてしまう手際がスマート。シャラメのスター性とかすかな傲慢さ(「僕なら許される」だと…!)、ゼンデイヤの良心性や思慮深さ、オースティン・バトラーの狂犬イキり、ピューが語る声、アニャの眼力、など神キャスティングが光る。

そして圧倒的なビジュアルと音響による映画ならではの昂揚感!(IMAX!!!)響き渡る重低音。広大な砂漠を渡るスパイスのきらめき。巨大浮遊物体*3が燃えて落ちるさま。ゴジラさながらに待ってました!な登場をキメるサンドワーム。モノクロV8!V8!V8!からの表義文字っぽい花火。
わたしはこういう大作観るとどのモブになりたいかなーと考えることがあるのですが、今回は断然闘技場の悪魔黒子ですね!長い十手みたいなの持ってるやつ!

あとエンドロールでめちゃくちゃ笑っちゃったんだけど、あの曲に「HARKONNEN SPA MUSIC」ってタイトルつけたのハンス・ジマー?www


★★★★★

*1:そもそもリンチ版にめちゃくちゃ影響受けてるのですが

*2:友だちが「最後完全にLINEマンガだったよね(『預言者契約結婚しました』的な)」と言っていて「それ!」となりました

*3:音速飛行とかじゃないのがヴィルヌーヴらしい