リンカーン


世界を変えた、夢がある。
命をかけて夢見た 真の「自由」
奴隷制度にとどめをさす合衆国憲法第13条修正と南北戦争終結を天秤にかけながら、リンカーンとゆかいな仲間たちが綱渡るお話。
第85回アカデミー主演男優賞

原題:LINCOLN
監督・製作:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トニー・クシュナー
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン『Team of Rivals(リンカン)』


ウオオーーー!アツイ!!地味なのに、改憲サスペンスとしてめちゃくちゃおもしろいやんけー!!!誰もが結末を知っている話を、きっちり「映画」に仕上げてくる巨匠スピルバーグさすがやー!!!!トミー・リー・ジョーンズ演じるスティーブンスへのストーリー上の役割の担わせ方が、一番の勝因な気がします。

『戦火の馬』の流れを汲むような、重厚感と茶目っ気のバランス、力の抜き差しは、やはり天性の映画監督としか言いようがなく。今回はとくに光と影の使い方がものすごく巧みで、その画がなんと雄弁なことか……!スピルバーグの映画には鳥肌たつような興奮が必ずあるなー、と思います。ラストがいつものごとくちょっと蛇足感あるんだけど、これはわたしの好みの問題かもしれない。

導かれる方向は真逆なれど、いまの日本にもこれと同じことが起こりえる状況である、ということも胸に迫るものがありました。Now!Now!Now!日本にもスピルバーグがいればなあ……。
しかし『THE WE & THE I』と『リンカーン』の二本立てで、アメリカ人のタフさを改めて見せつけられた感ある……。


★★★★