肩ごしの恋人 / 唯川恵


第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。


古本屋で時間をつぶしていたら、手に持ってた本を見る限り、好みが似てそうな女のひとが立ち読みしてたため。初・唯川恵です。
解説を江国香織が書いていて、あらすじ自体も江国香織の『ホリー・ガーデン』彷彿とさせる。


ただ江国香織が詩情的な文を書くのに比べて、『肩ごしの恋人』はとってもあっけらかんとしてる。ものすごい速さで読み終わった。女のひと特有のあかるさ・軽さ・エネルギー、直感力と決断力みたいなものが伝わってきて、おもしろかった。こういう友だちがいるんですよね、これがまた。