監督:佐渡岳利
スーツ姿の中年サラリーマン2人組が散見された場内でしたが、終劇後、課長的ルックスの2人が「上司と部下に見せたい・・・」とつぶやいていた通り、Perfumeの仕事人ぶりが光る誠実なドキュメンタリーでした。
成し遂げている偉業に反比例するように、映像は淡々と粛々と進んでいくのだけど、その中にも足を冷やす姿や涙ながらに「つらかった」という言葉なんかが収められていて、この道が決して平坦でなかったことが伺えて、深まる感動。
とくにのっちがフリを飛ばすハプニングの反省会は、笑いながらもついつい涙がこぼれてしまいました。ごくごく自然にこういうベストな昇華ができる関係性ってほんと宝クジばりの奇跡だし、もちろん深い相互理解とたゆまぬ努力がないと無理なはなし。日々夫婦について研究している自分にとっても、たいへん勉強になる姿でした。
親友であり同僚であり戦友であり比較対象であり、かつそれが衆目にさらされてるって、とてつもなくしんどいことのように思えるけど、それを感じさせないPerfumeには尊敬の念しかないです。Perfumeは人類の奇跡!
★★★