Unique Motion Japan @ 新国立劇場 小劇場


世界各国で活躍する若きバレエダンサーたちを招聘するガラ公演「Bright Step」のコンテ版を、という試みのようです。ありがたい。とにかく宝満直也さんがマルコ・ゲッケ作品を踊るのが観たくて行ってきました。鬼才×鬼才~!


主催の西島勇人さんの企画説明のあと、本公演スタート。小劇場ということで、ダンサーとの距離がとても近く、細かい表現や呼吸までしっかり感じられる。チューリッヒ・ダンス・アカデミーの生徒二人によるイーサン・ルステム作品『After Glass』を幕開けに、さわやかなジュニアの小品が続く。第一部を〆るのは福田圭吾さんの振付作品『After the Show』。SFノワールといった感じの世界観でスリリングだった。


第二部も福田圭吾さん振付の『SHIKI』でスタート。当初キャスティングされていた飯島望未さんが直前に怪我で降板。吉田早織さんに変更になったのですが、これがとても良かったです。コンテはあまり踊られたことがないそうなのですが、演技や存在感が立っていて。SHIKIは「四季」と「死期」にかかっているのだろうか?季節の移ろいと共に男女の愛のかたちが変化していくのがうつくしかったです。


目に新しいrikubouzの『Martial “ARTS” Tricking』をはさんで、いよいよゲッケ振付の『Äffi』。

newspicks.com

ウワァァァ!すごかった!ゲッケ印の「Fluttering」が丁寧かつ高速すぎて、虫の羽のように見えた。こんなに高速でシェイクしているのに、手首から先しか動かないのどうして……。

肉体の説得力もすさまじく、一人の男のもがきや哀愁や決意が伝わってきて、映画を観ているようだった。ジョーカーみたいな存在感。

宝満さんのダンサーとしての気迫や覚悟が作品によく乗っていたと思う。すばらしかったです!


ラストを飾るのは同じくゲッケ作品『Le Spectre de la Rose(薔薇の精)』。とてもチャーミングな作品で見応えがあったのだけれど、直前の宝満さんの動きが繊細かつ緻密すぎて、ちょっと粗さを感じる部分もあった。

これからもっと発展していってほしいプロジェクトです。