つむじ風食堂の夜 / 吉田篤弘


パワーがないので、さらっと読めるやつを。
特に筋はなくて、人口降雨の研究をしてる「先生」を中心につむじ風食堂に集う面々の日常を描いたお話。あわあわのゆるゆる。


これに出てくる奈々津さんという女のひとがけっこうよくて。まず背が高いという設定で、好感度3割増。普段は口が悪くてそっけない奈々津さんですが、背の低い「先生」にお願いごとをするために、ぺったんこの靴をはいてきたり。「先生」に「迷うひとは大嫌い」とか言っちゃった後、部屋の階段の前にお詫びのオレンジをおいてみたり。さらにレシートの裏に走り書きされたメモが「ごめん、先生、言いすぎた。奈々津」。なかなか素敵なツンデレぶり。