ドリーム・ガールズ


夢は永遠に生き続ける
ショービズ界の光と影的なお話。
第79回アカデミー助演女優賞

原題:DREAMGIRLS
監督・脚本:ビル・コンドン
原作:トム・アイン
音楽:ハーヴィー・メイソン・Jr / デイモン・トーマス


全編ミュージカル仕様じゃなくてもよかったんじゃないかな?とかモータウンうんぬんとかもう全てふっとぶくらい、ブス(ジェニファー・ハドソン)の怨念に圧倒されました。

売れるためにはビジュアル重視ってことで、リードボーカルビヨンセに奪われる時も、ガンガン自分の歌唱力をプレゼンし、「わたしはブス?」と直球。こえー。後に自分のワガママが蒔いた種ではあるのですが、男(ジェイミー・フォックス)を奪われ、グループをクビになる際にも、ピタピタのおばちゃんスーツで/仁王立ちで/アップ多様で/「わたしは絶対別れない!わたしを愛して!」という歌を5分間近く切々と歌い上げます。彼もこそこそと逃げ出していましたが、わたしも逃げ出したくなりました。こんなことできない!できないよ!!でもなぜか不思議とブスを応援してしまう。なんでだろう?

ジェイミー・フォックスは売れ売れ路線のワンマン社長役で、「俺の曲からソウルを抜き取る気か」とか「ほんとの私をわかってない」とか周りから非難されまくり、どんどん孤立していくのですが、このひとが悪者だとはどうしても思えなくて、ラストなんかかわいそうになっちゃいました。わたしでよければ、嫁ぐよ☆

ビヨンセはこの役よくうけたなーと思いました。決しておいしい役じゃないし、JAY-Zの恋人で、「セクシーでいることにつかれた」などと公言しているシンクロぶりから言ってもなかなか両刀な挑戦だったのではないかと思いました。
余談ですが、逆設定ですが、観ながらTLCを思い出しました。


★★★