愛についてのキンゼイ・レポート

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その“愛”に満足していますか?
1948年、セックスについての統計をまとめたインディアナ大学助教授キンゼイ博士の生涯。

原題:KINSEY
監督・脚本:ビル・コンドン
音楽:カーター・バーウェル


いや〜なんと泣いちゃいました。予想だにせず。だってキンゼイさん、がんばってるんだもん。保守的な父を嫌っていたキンゼイが、「タマバチには1つとして同じ個体がなく、親子でさえ全く似ていない」という事実に勇気づけられる入りで一気にキンゼイのことを好きに。学者魂を爆発させすぎてひとと衝突とか、先駆的すぎて時代に受け容れられないとか様々な苦難にぶちあたり、キンゼイさんは「逆に性への偏見を深めてしまったのではないか?」と泣く。なんて純粋なんだ!ううーがんばれー。

ひととして問題ある部分も山ほどあるので、実際そばにいたらついていけないとも思うけど。その点、ずっとそばで支えてくれた妻の存在がまた尊いです。最初破局すると思ってたけど、すごくしっかりしたいいおくさんだったなあ。キンゼイ役のリーアム・ニーソンと妻役のローラ・リニーの演技がとてもよかった。バイの助手役ピーター・サースガードの顔をなかなか覚えないわたしですが、最近このひとの映画をわりと観ている。

セックスの豆知識もだいぶおもろくて、笑っちゃいました。キンゼイさんはあくまでマジメなので、余計に。


★★★