ドラゴン・タトゥーの女

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誰がハリエットを殺した?
月刊誌「ミレニアム」で活躍する腕利きジャーナリスト・ミカエル(ダニエル・クレイグ)のもとに、大財閥会長ヘンリック・ヴァンゲルから、40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の調査依頼が舞い込む。ミカエルは天才ハッカー・リスベット(ルーニー・マーラ)とタッグを組み、血族の因縁と隠された闇を探ってゆく。

原題:THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:スティーヴン・ザイリアン
撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集:カーク・バクスター / アンガス・ウォール
音楽:トレント・レズナー / アッティカス・ロス
原作:スティーグ・ラーソン『Millennium Män som hatar kvinnor(ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女)』


原作既読。おおむねたのしめましたが、期待には及ばず。全体的にちょっと残念な結果になったかなあ、と思います。フィンチャーらしい改変と省略にニヤッとする部分もあるものの、ハリエットの行く末に関する改変は失敗だと思うし、ラスト近くリスベットの資金操作の描写も若干の手際の悪さを感じました。
とくに真犯人との対決シーンに緊迫感がまったく欠けているのは致命的。北欧の闇の湿度や不気味さが、カラッとサラッとしすぎな印象。

原作では、「女を憎む男、を憎む女」がテーマになっていて、3部通すとこのテーマがかなり強く打ち出されるのだけど、映画ではそれがあまり効果的に響いてこない。リスベットの背負っているものの重みが感じられない。このテーマだからこそ、ミカエルがお色気担当で、リスベットがヒーロー/実行部隊 なのにな。

フィンチャー×トレント・レズナーのスタイリッシュ路線は正しいとは思うものの、タランティーノキャスリン・ビグローあたりが撮ってもおもしろかったかな、とも。あとは原作に「羊たちの沈黙」くらいに化けるポテンシャルがあるので、ジョナサン・デミとか。

ルーニー・マーラも好演はしていて、それなりに魅力的なリスベットには仕上がっているものの(心を許しているひとの部屋に「Hey Hey」って入っていくとことかすごくかわいい)、若干荷が重かったかな、という気がする。
実は一番のハマり役は、ミッケ役のダニエル・クレイグだったような。ボンドに通じる天然の女たらし感とかゴージャスな肉体をムダ見せしながら、拷問の危機にさらされるあたりは、まさにお家芸でした。


★★★