インヒアレント・ヴァイス

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ヒッピー探偵、元カノの愛人の大富豪を救えるか?
70年代ポップ・カルチャーに彩られたハッピーでロンリーな探偵サスペンス

原題:INHERENT VICE
監督・脚本・製作: ポール・トーマス・アンダーソン
撮影:ロバート・エルスウィット
編集:レスリー・ジョーンズ
衣装:マーク・ブリッジス
音楽:ジョニー・グリーンウッド
原作:トマス・ピンチョン『Inherent Vice(LAヴァイス)』


トマス・ピンチョンに映画化を許されるってどんな気分だろうー。PTAに映画化してもらうってどんな気分だろう―。そんな私的がっつり両想いなこの映画は、存在自体が幸せで、ホンワカパッパしながら観ました。

ピンチョンの洒脱な文章がそのまま移植されたような世界観に酔わせてもらって、しょうもないジョークの数々にへらへら笑って、ゆるたのしかった。
PTA映画はいつもひとりで観るのだけど、これは友だちといっしょに観たかった気もする。モット!パンケーキ!


ストーリーはあってないようなもんなんだけど、忘れがたい映像と「妙に好きなんだよね〜」という思いは、PTAの系譜でいうと『パンチドランク・ラブ』に近いかしら。


ホアキン・フェニックスの演技、すごく良かったんだけどかすかに重みが出てしまうところから、当初のロバート・ダウニー・Jr配役が実現していたら……とちらりと考えてしまった。

あとは音楽が抜群に良くて、サントラ速攻買いました。今年はついついサントラ買っちゃう映画多いな!*1


★★★★

*1:『はじまりのうた』『シェフ』など