キング・コング

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彼は彼女だけを信じた― 彼女は彼だけを守ろうとした―

原題:KING KONG
監督・脚本・製作:ピーター・ジャクソン 
脚本:フラン・ウォルシュ / フィリッパ・ボウエン 
原案:メリアン・C・クーパー / エドガー・ウォレス
音楽:ハワード・ショア 


今年観た中で1番泣いた映画。めちゃんこ泣いた。すごかった!ピーター・ジャクソンのクリーチャー愛が炸裂でした。

要のコングに関しては、アンディ・サーキスLOTR・ゴラム役)の演技をキャプチャーして実際のゴリラの様式に翻訳するという凝りよう。おかげでリアルな野性味を残しつつ、愛せるコングになっておりました。

このコングが美女・ナオミ・ワッツと心を通わせるようになるのだけど、「笑い」とか「同じものを美しいと思う」という共感がコミュニケーションのキーになるのがすごくよかったです。外国人となかよくなる時とおんなじだなあと思った。「言葉はいらない」というセリフが効いてた。まぁ基本はけものなんで暴れまくりですけど…。

クリーチャーはコング以外にも恐竜とか会場内が「うわぁ…」ってドン引きするほどきもちのわるい虫とか、迫力満点のクリーチャーぞろい。

この映画ではいわゆる未開の土地をいわゆる文明人が侵すことのごうまんさとこっけいさを描いてもいると思うのですが、その中心人物をジャック・ブラックが演っているのがすごくよかった。破滅型の映画バカ監督で、悲劇を招いた張本人なんだけど妙に憎めないかんじ。ナオミ・ワッツエイドリアン・ブロディもキャスティングはばっちりでした。



★★★★