ブロック・パーティー

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この音楽は 世界を変えられる
アメリカのコメディアン、デイヴ・シャペルが今の成功を地元の人々に還元したいという思いで、一夜限りのシークレットライブ『DAVE CHAPPELLE’S BLOCK PARTY』を企画。開催までとライブ当日の様子をミシェル・ゴンドリーがエディット。

原題:DAVE CHAPPELLE'S BLOCK PARTY
監督:ミシェル・ゴンドリー
製作:デイヴ・シャペル / ボブ・ヤーリ / ムスタファ・アブエルヒジャ / ジュリー・フォング


わたしはへなちょこながらもブラック・ミュージック愛好家なので、この映画に文句のつけようがありません。まず出演者の面子から言って、Kanye West / Erykah Badu / Mos Def / Talib Kweli / Jill Scott / The Roots / Common / The Fugees etc・・・って、もうわたしのアイドル総出演ですよ!何事!?ライブシーンは鳥肌立ちっぱなしでした。もっと音がでかくて身体を動かせる環境で観たかったなあ。てかその場にいたかったですよ、ほんとに。あの流れで「Killing Me Softly」が出たら、涙腺もばっちりゆるんでしまいますよ。

その中心となるデイヴ・シャペルというひとがまたbeyond the borderなひとで、年齢も性差も人種も貧富も笑いで軽々と越えていくので、感心しました。何回笑わされたことか・・・。劇場内にあふれるクスクス笑いってだけでもしあわせな映画です。彼がコメディアンとミュージシャンの関係について語るくだりがあるのですが、なるほど、両者に共通するのはウィット/ユーモアとリズム感(間の取り方)だなあ、と改めて思わされる映画でした。

あとは地元に対する愛・レペゼン感がぐっと伝わってきたのがよかったです。先日行ったFuture Terrorでも感じたことですが、損得勘定を抜きにして、地元を盛り上げていきたいという意志と感謝のきもちが尊いなあと。わたしには特に地元というものがないので、大変うらやましいです。

ともあれ愛にあふれたすばらしい映画でした。DVD早く出ないかなあ。




★★★★★