フラガール

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未来をあきらめない
閉山が相次ぎピンチの炭坑町の起死回生策・「常磐ハワイアンセンター」建設。炭坑夫の娘たちが生活をかけてフラダンスで稼ぐぜ、というおはなし。

監督・脚本:李相日
脚本:羽原大介
音楽:ジェイク・シマブクロ


ウォーターボーイズ』とか『スウィングガールズ』路線を想像していて、「『69』『スクラップヘブン』の監督が??」と思っていたのですが、『リトル・ダンサー』とか『ブラス!』の系譜なのですね。そこに日本的なスポ根フレイバーや浪花節、vs旧習的な要素を含んだかんじです。ちょっとあざといくらいに規則正しく、「泣き」のエピソードが配置されていて、もうがんがん泣きまくってきました。ここ2日間ほとんど寝てなかったので、目がしみるしみる。
客層は意外におじさんが多かったのですが、おっさんたちもかなり本気で泣いてました。

蒼井優ちゃんのフラダンスたのしみにしていきましたが、バレエやってるだけあってやはりすごかったです。さらに息をのむような色気もあり。体をきちんと使える女優さんは強いなと感じました。
演技的にはトヨエツがうまかったです。かっこいいのに完全に福島の炭坑夫にしか見えない。最後借金取りをまちぶせる姿やトロッコに乗り込んでいく笑顔なんかにKOされました。
あとは松雪泰子がフラの先生役を演じているのですが、ちょう男前でだいすきでした。教え子のために男風呂までどなりこみに行くシーンなんか最高で。ダンスの先生ってあーゆう妙に男前で肝が座ってるところがあり、姿勢がぴしっと伸びたたたずまいであるとか、洋服の着こなしなんかも含めて松雪さんはハマり役だったと思います。


★★★