きみを救うため、ぼくは何度でもきみの<頭の中>へ入っていく。
昏睡状態の患者の潜在意識に接触する、最新医療技術「センシング」。浩一は、一年前に自殺未遂をした恋人・淳美の意識に入り込み、自殺の謎を探ろうとするが…というお話。
監督・脚本:黒沢清
脚本:田中幸子
音楽:羽岡佳
主題歌:Mr. Children『REM』
原作:乾緑郎『完全なる首長竜の日』(第9回「このミステリーがすごい!」大賞)
やったーーー!黒沢清の新作だーーー!と、わざわざ雨がじっとりと降る暗〜い日を選んで、雰囲気出して鑑賞したのですが。
なにこれおもしろい…!!!期待を裏切るかんじに…!前半はまごうことなき黒沢清印で、ざわざわと不穏で、ビビりなわたしは「あ〜やめときゃよかった…。今日寝れない…」などとタオルを握りしめていたのですが、後半がね。もうすごいよ。突き抜けてるよ。
ちょっとネタバレになっちゃうんでアレですが、前半の緊迫感あふれるミステリー仕立てから、後半の愛ですべてを制圧してバーストするあたり、わたしのだいすきなやつでした。“まさかの陽性映画”ライン。客席にも笑顔が広がっていて、いっそすがすがしかった…。
大好物のライン
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: Blu-ray
他にも「フィロソフィカル・ゾンビ」「中谷美紀の名調子」「ミスチルの"ダンディドンダディドン"」あたりは、ぜひ劇場で確認してほしいです。「黒沢清にミスチルなんて…」とうがった見方をしていたけれど、…やだ…イイ…!
★★★★