ブルージャスミン


虚栄という名の花
ニューヨークでセレブ三昧だったジャスミンは全てを失って、サンフランシスコの妹を頼るが……。
第86回アカデミー主演女優賞

原題:BLUE JASMINE
監督・脚本:ウディ・アレン
撮影監督:ハビエル・アギーレサロベ
編集:アリサ・レプセルター
美術:サント・ロカスト
衣装:スージーベンジンガー


吉祥寺に越してきてから、ウディ・アレンの新作はほぼバウスで観てた。ので、この作品を自分のラストバウスにしようかな、と思っていました。

twitterで見かけたこんなつぶやき

トラウマ女子映画
10代→「ゴーストワールド
20代→「ロミー&ミッシェル」
30代→「ヤング≒アダルト
40代→「ブルージャスミン

なるほどなー

もちろん40代が一番始末に負えない(笑)「三つ子の魂百まで」で突っ走る。『アメリカン・ハッスル』ジェニファー・ローレンスを思い出して、わたし、プッツンキャラ大好きだな〜と思いました。だからこの映画も「痛い」と感じるよりは、わりと楽しくげらげら笑いながら観てしまったんだけど、終映後、隣の女性が号泣してるのに気づいて、あわわってなったり。

しかしこの映画観て、つくづくケイト・ブランシェット好きだなあ、と。ジャスミンは本当にしょうもないやつなんだけど、それでもやっぱりこの人は歯医者の受付じゃ働けないよな〜、と妙に納得させられてしまう。水が合う「生息地」が見える、というか。「いちばんここに似合う人」。配役勝ち。普段すっとんきょうな恰好ばかりしてて今まで全く興味なかったんだけど、ジャスミンのいかにもセレブな秘書っぽい恰好*1、すてきだなーと思いました。


だから文無しでも見た目の小綺麗さを変えないのって結局正しい。自分の武器を最大限活用すれば、アッパークラストが寄ってくる!その圧倒的見た目パワーは想像以上に強烈で…時には瞬時にして人の心を奪うんだ!毎日磨くスニーカーとスキル!!!、とまた本筋と全然関係ないところで感じ入ったり。

ウディ・アレンもセレブの軽薄さに辟易しながらも、やっぱり自分が「いちばんここに似合う人」だってわかってるんだろうな。


★★★★

*1:白い!ハイウエストの!タイトな!ノースリ!ワンピ!