誕生日に殺されるなんて… え?しかも何回も?!
プレゼントは永遠に繰り返す<殺される誕生日>
時を駆けるビッチに明日は来るのぉぉぉ?
『ゲット・アウト』『パージ』『ヴィジット』のブラムハウスからのプレゼント!
全米で予想外のNo.1大ヒット
タイムループでまさかの笑えるホラー降臨!
原題:HAPPY DEATH DAY
監督:クリストファー・ランドン
脚本:スコット・ロブデル
製作:ジェイソン・ブラム
最高かよ~!!!ホラー版『恋はデジャ・ブ』!時をかけるビッチ!
なにしろ『恋はデジャ・ブ』が人生ベスト級に好きなので、完全にわたし向き。かつ1975年生まれの監督とはおそらくぐっとくるものが似ているんだろう。のっけから、ユニバーサルロゴのループ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『ゼイリブ』のポスター、Dumpstaphunkのラグラン、"Busy Day Birthday"の着メロ、ときて、大当たりを確信。そこからはずっと「やばい…すき…すき…」と目を輝かせ、ふるえながら観ていました。
以下がっつりネタバレ
まず、ホラーの定石でまっさきに殺されるはずの調子こいてるブロンド・ビッチ(しかもメンタル激強)が主人公って時点で最高じゃないですか!タイムリープの合間に「奇抜なヘアカラー」「全裸外出」などもたしなむチャレンジ精神、「この一日を生き抜いたら彼の子を生むわ」というパンチラインなど、ヌケの良いバカさが大好き!そしてそこに32才をキャスティングするのが、ほんと最高すぎる!
彼女の過去と成長の過程が、ループする物語にがっちりかみ合い、映画の車輪をどんどん回していくグルーヴのきもちよさよ。それが最高点に到達するクライマックスは、まさしく『恋はデジャ・ブ』と同じように、成長の先にある一日の無限の可能性や人生の豊かさをあざやかに描き出していて、思わず涙が出てしまう。その成長のかたちも、本来彼女が持っていたものを無理なく出したもので、すごく好感が持てる。
そんな「Best version of herself」を更新した日で都合よく終わらせないのも、青春成長譚としては味わい深い。初見時には、最高の一日でも終われたのでは?と思ったけれど、二回目観たら「今度mystery guyについて聞かせて」と真犯人の地雷をしっかりと踏んでいた。真犯人が女というのも、そこからキャットファイトに発展するのも良い。そして結局、身の丈に合った一日に着地するのも彼女らしいかなと思う。
好きな要素を書き出していくとほぼ実況になってしまうんだけど、以下メモ。
- カッパ会という絶妙なネーミング
- ループの示唆+不気味さ演出=オルゴール!
- 「楽園へようこそ」とスットコな踊りを披露しメッタ刺しにされるニック
- 緑色基調のいい感じのダイナー
- 人は今日から少しずつでも成長できる
- 来ないかもしれない明日
- まぎらわしすぎる警官の顔
- 「単位をあげないぞ」という最低にクズな捨て台詞
- それに対して振り向かずに立てる中指
- 停電キターーー!!!
- ジャッキー的シャンデリアハンギングキック
中指は、「ここでコレやってほしー!」と思った瞬間にきたので、「ほんと!あなたとは!気が合いますね!」と思わず監督にビガップの念を送りました。
★★★★★