堀川中立売

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求ム神様、日給千円。
地球侵略を画策する大妖怪・加藤 the catwalk ドーマンセーマンVSギャラクシーフォースのリーダー・陰陽師の安倍さん。式神に抜擢された信介(ヒモ王子)とツトム(ホームレス男爵)がマークするのは、過去に「正義感殺人事件」と呼ばれる犯罪を犯した寺田。<堀川中立売> 一見、何も起こっていないかのように見えるその地で、京都ギャラクシーウォーズがカオスにはじける!

監督:柴田剛
脚本:松永後彦
撮影:高木風太


と、HPのあらすじにはこんなようなことが書いてあるのですが、劇中ではとくに説明なく、ストーリーが展開されていきます。なんて感想を言ってよいやらわからないのは、こうやってストーリーを説明すると「コメディなの?」って聞かれるけど、そうじゃないし。たしかに笑える部分もあるんだけど。
鑑賞後、カップルが「つまんない」「わかんない」とおかんむりでしたが、人によっては全く合わない映画だと思う。

わたしもわかんないとこ/拾いきれなかったとこ、たくさんあったのですが、1番つよく感じたのは悪意の成りたちとそれを祓おうとするさま。なので元犯罪者の寺田に1番ぐっときたし、とくに障害者の保護司とのシーンはどれもすさまじかった。あとパラレルワールドの手法を使うことで位相がちょっとずれただけでこんなにも世界が形を変える、ということが効果的に描かれていた。それはもちろんおもしろくて笑える部分もあるんだけど、おおむね不穏な感触で、全身の毛がざわざわしっぱなしだった。鑑賞中、落ち着いて座っていられないかんじ。式神2人が陽と弛緩の役割を担ってるんだけど、わたしはそっちにはほとんどひっぱられなかったです。
正直好きなタイプの映画じゃないけど、観てよかったとはまちがいなく思う。

あ、あと音楽がとてもよかったです。

SOUND OF 堀川中立売

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★★★