SUPER 8/スーパーエイト

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僕たちは、ひとりじゃない。
8ミリカメラで映画製作をしていた少年少女たちが事故現場に遭遇し、エリア51をめぐるナゾに巻き込まれていく。

原題:SUPER 8
監督・脚本:J・J・エイブラムス
製作:スティーヴン・スピルバーグ
撮影:ラリー・フォン
編集:メリアン・ブランドン
音楽:マイケル・ジアッキノ


「20年前のわたしに観せてあげたいんで、誰かタイムマシン開発してください」「ドクお願い!と祈ったわたしは、完全にスピルバーグ先生にインセプションされてる」と完全に高まったツイートを連発してしまうほど、どっきどきのわっくわくで観ました。

こどものころ、『グーニーズ』『スタンド・バイ・ミー』『未知との遭遇』『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』等々の映画に胸躍らせて、ビデオがすりきれるまで観た記憶がよみがえりました。完全に今のこどもに向けている映画で、今のおとなのわたしが楽しませてもらっているのがなんだか盗み見をしているような気分がして、申し訳ないきもちにすら・・・。やれ雑だのペラいだのっていう今のおとなの批判はつまらなくて、この作品に文句を言っていいのは、今のこどもだけ、だと思ってる。

出てくる男子は全員ボンクラで、命の危機に瀕して考えることやることは女の子・映画・ゲームにまつわるetc。監督のデブちんと現像屋の兄ちゃんがくりだすボンクラ名言の数々。だいたい「大好きなあの子をオレたちの映画のヒロインに!」って、機微がなさすぎて逆に甘酢すぎるwあのボンクラグループ感がなんとなく『サウスパーク』以降という感じ。事件がひとつの町で収束している規模も『ツイン・ピークス』的で良かったし、徹底した母親不在で描かれる世界観も作品に合ってた。

ベタだけど、8ミリ再生してるときにだいじな話がされるっていうお約束もぐっときたなあ。折につけ出てくる「HAVE A GREAT SUMMER(良い夏休みを)!」っていうメッセージがドンズバで、季節にぴったり。老若男女みんな楽しんでる風だった劇場の雰囲気込みで、ナイス夏休み映画でした。


★★★★